地球と金属の絵を描く洋画家「藤田真理」のブログ | 地球と金属の絵を描く洋画家「藤田真理」の公式ホームページです。

MARI FUJITA
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2020年12月09日 [絵について]

洋画家 藤田真理 グループ展で、ご一緒した反骨の画家 池田龍雄氏を偲ぶ

昨日の朝日新聞で、92歳の池田龍雄氏の死去が写真入りで、大きくとりあげられました。社会的事件を題材としたルポルタージュ絵画で広く知られてきた画家です。池田龍雄氏との出会いは1996年の新春現代作家展でした。

藤田真理ホームページ内の1996年の項目をご覧ください。

どちらかというと、小柄で、精悍な、堀りの深いお顔立ちでした。バブルがはじけたころ、世の中暗い時期、絵にまで手がでにくい時代のことです。逆にチャンス到来と私はとらえて、グループ展でご一緒したとき「あの美術館でみかけた目玉の入った絵の雰囲気で絵を描いて、いただけますか?」と依頼しました。快く引き受けてくださいました。そして、その池田龍雄氏の絵は、今も私の手元でも光り輝いています。

また、ある時「現代美術館−東京ーで、先生の作品見ましたよ。」
と話したら、とてもうれしそうに笑いました。絵のみならず、その作品は、なんと立体の箱。のぞき窓をのぞいてみたら、なにやらあやしいものが蠢いて描いてあるような作品でした。

銀座の画廊は、月曜日夕方が初日となっておりパーティーがよく開かれます。
私は、薬を飲み続けていて、医師からはアルコールを禁じられていました。そういったこともあってパーティーには出掛けることが少ないほうです。そんな私でも、かなりのお年になっても ついこの間も銀座の画廊へ足を運ばれているのを、お見掛けしました。

生涯現役画家でした。合掌。


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